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2015.06.01

【御礼】創業16周年 ~パテントサロン,趣味からビジネスへ~

パテントサロンを運営しているサイテックシステムは,1999年6月1日に創業しました。今日でちょうど16年になります。大ざっぱな沿革は以下の通りです。

1999年6月1日 個人事業として創業(屋号:サイテックシステム)
2000年4月10日 パテントサロン スタート
2004年10月1日 サイテックシステム有限会社 設立

16年間継続してこられたのはみなさまのおかげでございます。本当にありがとうございます。


節目ということで,これまでにも何度か紹介したことがありますが,弊社の目的,ポリシー,座右の銘を紹介します。弊社の全ての活動は,これらをよりどころに行われています。

弊社の目的
知的財産に関する情報を流動させることにより,知的財産の活用を促し,もつて産業・文化の発達・発展を通じて,幸福な社会の実現に寄与する。

弊社のポリシー,座右の銘
継続は力なり
人に迷惑をかけなければ何をやっても良い
自分が(自社が)できることをやる
北風と太陽の太陽でいく
淡々粛々
好きなことをやって,誰かが喜んだとき,掠り(かすり)をいただく


上記の通り,2000年にパテントサロンはスタートしたのですが,当時,パテントサロンは趣味のサイトでした。パテントサロンによる売り上げはなく,またパテントサロンをビジネスにすることは全く考えていませんでした。弊社のビジネスは,特許事務所などを対象としたITサポート業でした(参考:【御礼】創業10周年【御礼】創業14周年 ~パテントサロン誕生の経緯~ )。

2002年のある日,いつもの通りサポートを行っている特許事務所に向かっている途中,オフィスの留守電経由でメッセージが届きました。全く面識のない弁理士からの電話でした。「パテントサロンって特許業界の人がたくさん見ているようだけれど,うちの事務所の求人広告載せてくれない? いくら?」。私はすぐに電話し「え~っと,じゃあ3万円で」。広告掲載なんて全く考えていなかったので,そのとき思いついた適当な金額です。お金はすぐに振り込まれ,私は広告ページを作成し,パテントサロンに掲載しました。

そして数日後,再びその弁理士から電話がかかってきました。「広告の掲載ありがとう。いい人が見つかったよ。本当にありがとう。成功報酬はいくら?」。弊社は広告を掲載しただけなので成功報酬はいただかなかったのですが,何より,全く想定していなかった方法で人の役に立てたことがとても嬉しかったことを強く覚えています。自分がやったことで人に喜んでもらえるということは本当に嬉しいことです。

嬉しいことではあったのですが,弊社の本業はITサポート業です。広告掲載に関するノウハウや経験はありません。継続的に広告を掲載しようとは考えませんでした。広告の掲載を終了し,ITサポート業の日々に戻りました。

そしてある日,別の面識のない特許事務所から連絡が来ました。「パテントサロンに求人広告が載っていたけれど,うちのも載せてくれる? いくら?」。「えっ,じゃあ3万円で」。2件目の広告掲載が決まりました。お金が振り込まれ,掲載を開始しました。するとこの求人広告を見た別の面識のない特許事務所から連絡が来て,求人広告の掲載を依頼されました。お金が振り込まれ,掲載を開始しました。するとこの求人広告を見た別の弁理士から連絡が来て……。こんな経緯で,パテントサロンに求人広告が載るようになりました。私は料金表を作成・掲示し,正式なサービスとしてスタートしました。

ありがたいことに,広告掲載の依頼は順調に増えていきました。私は,これまで通りITサポート業務を行いながら,広告掲載業務を行いました。しかし,広告掲載の依頼が増えてくると,ITサポート業との両立が難しくなってきました。そこで2003年,ITサポート業務を縮小し,パテントサロンを本業とすることを決断しました。広告掲載ビジネスを本業にすることにしました。

このとき,広告掲載ビジネスがうまくいくかどうかは全くわかりませんでした。何しろノウハウも経験もありません。全くのギャンブルでした。ただ,目標は明確に決まっていました。

多くのお客様に広告の掲載を依頼していただくためにはどうすればよいか? 特許事務所や企業知財部への訪問営業や電話営業,DM,あるいは広告宣伝費を使って広告の掲載をお願いするという方法が考えられます。しかし,この方法には興味がわきませんでした。違う方法を選択することにしました。

より多くの知財関係者がパテントサロンにアクセスするようになれば,広告効果が高まり,それにより広告掲載を依頼してくださるお客様が増えるのではないかと考えました。そこで,「パテントサロンを知財関係者にとって魅力的なサイトにする」ことを目標にしました。私は広告掲載ビジネスに関しては素人ですが,知財実務は10年近く経験しています。知財関係者がどのような情報を知りたいかということについては想像できます。また,これまでのサイト運営の経験から,役に立てる自信もありました。

目標が定まったのであとは行動するだけです。サイト更新の頻度を上げたり,より広い範囲の情報を集めたり,関連する過去のニュースやプレスリリースをあわせて紹介したり,などなど,考えられることをどんどん実施していきました。

ところで,この目標設定には,あるもくろみがありました。上述したとおり,私は広告ビジネス素人なので,この方法で広告掲載ビジネスがうまくいくかどうかはわかりません。しかし,「パテントサロンを知財関係者にとって魅力的なサイトにする」を目標にして行動すれば,たとえ広告掲載ビジネスがうまくいかなくても,最悪サイトは今よりもよいものになるはずだ。こんなもくろみを持ってスタートしました。

それ以降,この施策はいまも継続的に続いています。twitter や Facebook による情報の紹介をスタートしたのもその一環です。また,とてもありがたいことに,お客様からの広告掲載の依頼も継続的にいただいています。誠にありがとうございます。現在,弊社の売り上げのほとんどは広告掲載によるものです。

一方,課題もでてきました。広告掲載に関する業務の量が増えているため,パテントサロンの更新など,知財情報の紹介に関する業務に使うことができる時間がかなり減ってきています。いまよりももっと多くの情報を紹介したいし,新たなアイデアもあるのですが,なかなか実現できていません。この課題を解決するために,効率化のためのシステムの導入や新たな社員の雇用などを検討しています。

広告の掲載を依頼してくださっているみなさま,誠にありがとうございます。また,パテントサロンにアクセスしてくださっているみなさま,いつもありがとうございます。パテントサロンが継続できているのは,みなさまのおかげです。 本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。


※関連リンク
 【御礼】創業15周年 ~パテントサロンの情報紹介手段(2014年6月版)~
 【御礼】創業14周年 ~パテントサロン誕生の経緯~(2013.06.01)
 【御礼】創業13周年 ~知財系オフ会を開催する理由~(2012.06.01)
 【御礼】創業12周年 社歌 ~TOKKYOが空を飛ぶ~(2011.06.01)
 【御礼】創業11周年(2010.06.01)
 【御礼】創業10周年(2009.06.01)
 弊社の目的とかポリシーとか座右の銘とか(2009.07.01)
 社名の由来(2009.01.21)
 「発明 2013年12月号」 発明推進協会 Special Interview 大坪 和久――知財情報の流動にこだわる (PDF)

 

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