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2010年6月の3件の記事

2010.06.23

自民党マニフェストに出てくる知的財産 2010

先日,自民党がマニフェストを公開しました。前回の選挙のときと同様,知的財産に関する記載があるかどうか見てみます。

※参考(2009年のマニフェスト)
民主党マニフェストに出てくる知的財産(2009.07.29)
http://cytech.way-nifty.com/blog/2009/07/post-c2d8.html
自民党マニフェストに出てくる知的財産(2009.08.03)
http://cytech.way-nifty.com/blog/2009/08/post-7abf.html


自民党のマニフェストはこちらのページに掲載されています。

【政策パンフレット】日本を守る責任。日本を守るマニフェスト「いちばん。」
http://www.jimin.jp/jimin/kouyaku/22_sensan/pamphlet_ichiban/

ここからマニフェストを開き,キーワード検索を行います。
その結果は...


「知的財産」→ヒット0件
「知財」→ヒット0件
「特許」→ヒット0件


「技術」→ヒット1件

環境・エネルギー、健康・医療、ICT(情報通信技術)などの10分野を
戦略的に選び、集中的に投資します。


「イノベーション」→ヒット0件


検索でヒットしていないけれど技術っぽいもの

燃料電池・次世代自動車など環境分野の新しい産業を、重点的に育成します。(環境)

それぞれの地域の特性に応じて、農林水産業、工業、商業など
さまざまな産業を活性化させる政策を推進します。(地域活性化)


「商標」→ヒット0件
「ブランド」→ヒット0件
「著作」→ヒット0件
「コンテンツ」→ヒット0件


ざっとこんな感じでした。


ところで,自民党はこのマニフェスト以外に政策集を公開しています。

自民党政策集 J-ファイル2010
http://www.jimin.jp/jimin/kouyaku/22_sensan/

こちらには知的財産に関する記載がたくさんあります。たとえばこんな記載があります。

6 「国富」を生み出す知財戦略
 資源に乏しいわが国にとって「知的財産」はまさに、「国富」の一つです。巨額な費用と時間をかけて生み出された「財産」を保護し、それを利用してさらなる「国富」を生み出すことは
持続発展可能な経済にとっては不可欠なことです。そのため、まずは、研究開発の成果物が迅速に知的財産として保護されるよう「審査の迅速化」を進めます。特に、別の国におい
ても早期に審査が受けられる体制も併せて進めます。
 一方、わが国で確立された最先端の技術が知的財産として保護されることなく流出することは、国益を大きく損ねることになります。技術流出を防止する制度をさらに強化していきます。

237 「科学技術・イノベーション駆動型」の国づくり
 「科学技術・イノベーション駆動型」の国づくりを目指すため、第4期科学技術基本計画で25兆円を上回る政府研究開発投資総額を目指します。
 世界をリードする新たな知の資産を絶え間なく創出し続けていくためには、研究者の自発性や独創性に基づいて行われる研究の一層強力な推進が不可欠であり、これを支える科学研究費補助金を大幅に拡充します。科学研究費補助金で生み出された研究成果等を基に、それをさらに発展・深化させ、新たな知的資産の創造やイノベーションに結びつけるため、戦略的創造研究推進事業等の競争的資金について、その多様性や連続性を確保しつつ、大幅に拡充します。同時に、全ての競争的資金について、間接経費30%を確保します。

238 イノベーションの実現に向けた制度改革
 研究開発税制やエンジェル税制の対象拡充等の税制改革やベンチャー支援の充実等の制度改革、特許等の知的財産の迅速な保護及び円滑な利活用を促進するための知的財産制度の改革、イノベーションの隘路となっている規制や社会制度等の改革を強力に推進します。国際標準の獲得を目指す各国の動きが一層活発化していることから、特に、アジア諸国等との連携・協力の促進を念頭に置いて、官民協働による戦略的な国際標準化活動を抜本的に強化します。
 わが国が優れた技術を持つ水システムや原子力等の基幹インフラについて、建設から運用、人材養成への寄与までを一体システムとしてとらえ、官民協働による海外輸出・展開活動を大幅に強化します。

239 世界に冠たる研究開発拠点の形成
 イノベーションを生み出していくためには、大学や公的研究機関、産業界等が集い、協働で研究開発に取り組む「場」の構築が必要です。特に、わが国の強みを有する分野において、地域資源等も柔軟に活用しつつ、オープン・イノベーションに対応した「競争」と「協調」による世界最先端の研究開発拠点を形成します。
 わが国が世界の頭脳の獲得における中核的な地位を占めていくためには、国内のみならず海外の優れた研究者を惹きつける国際的な研究ネットワークの拠点形成が不可欠であり、「世界トップレベル研究拠点(WPI)」を大幅に拡充する等、世界水準をしのぐ優れた研究活動を行う大学や公的研究機関に対する支援を抜本的に強化します。


さあ,明日6月24日,参議院議員選挙が公示されます。自分たちの社会です。しっかり考えて7月11日の投票に望みたいと思います。
 

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民主党マニフェストに出てくる知的財産 2010

先日,民主党がマニフェストを公開しました。前回の選挙のときと同様,知的財産に関する記載があるかどうか見てみます。

※参考(2009年のマニフェスト)
民主党マニフェストに出てくる知的財産(2009.07.29)
http://cytech.way-nifty.com/blog/2009/07/post-c2d8.html
自民党マニフェストに出てくる知的財産(2009.08.03)
http://cytech.way-nifty.com/blog/2009/08/post-7abf.html


民主党のマニフェストはこちらのページに掲載されています。

民主党の政権政策 Manifesto2010
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2010/

このページからマニフェストを開き,キーワード検索を行っていきます。
その結果は...


「知的財産」→ヒット0件
「知財」→ヒット0件


「特許」→ヒット1件

「草の根」からの改革
私は、サラリーマンの家庭に生まれました。特許事務所で働きながら市民運動に参加した普通の庶民であり…


「技術」→ヒット4件

医療・介護、農業、
住宅などの新たな成長産業
日本の先端医療技術を活かした国際医療交流の促進、
生産・加工・流通までを一体的に担う
農業の6次産業化、住宅のバリアフリー・
耐震補強改修支援などにより潜在需要を掘り起こします。

グリーン・イノベーション
再生可能エネルギーを全量買い取る固定価格買取制度の導入と
効率的な電力網(スマート・グリッド)の技術開発・普及、エコカー・エコ家電・
エコ住宅などの普及支援、2011年度導入に向けて検討している
地球温暖化対策税を活用した企業の省エネ対策などを支援します。

防衛生産技術基盤の維持・活性化を図るため、平和国家としての
基本理念を前提としつつ、防衛装備品の民間転用を推進します。

社会資本の維持・更新などを着実かつ戦略的に進めていくため、
民間の資金、経営能力、技術的能力を活用した仕組み・手法を
積極的に取り入れます。


「イノベーション」→ヒット3件

ライフ・イノベーション
医療機器・医薬品のイノベーション、
ICTと医療・介護産業の融合による遠隔医療、
再生医療や介護ロボットの実用化などを支援します。

グリーン・イノベーション
再生可能エネルギーを全量買い取る固定価格買取制度の導入と
効率的な電力網(スマート・グリッド)の技術開発・普及、エコカー・エコ家電・
エコ住宅などの普及支援、2011年度導入に向けて検討している
地球温暖化対策税を活用した企業の省エネ対策などを支援します。


検索でヒットしていないけれど技術っぽいもの

宇宙・海洋
衛星により収集された情報の多面的活用などを進め、
宇宙産業の活性化を図ります。海洋基本法に基づく海洋政策を推進し、
排他的経済水域や大陸棚の確保・活用を進めます。


「商標」→ヒット0件
「ブランド」→ヒット0件
「著作」→ヒット0件


「コンテンツ」→ヒット1件

クール・ジャパン
食、音楽、文化、ファッション、デザインなどへの戦略的投資を実施し、
海外への情報発信を強化します。
映像・アニメ・音楽などのコンテンツ保護強化・デジタル化などによる
新規ビジネス創出を推進します。


ざっとこんな感じでした。


なお,所信演説のときはこんな内容がありました。

第174回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201006/11syosin.html
これらの成長分野を支えるため、第五の「科学・技術立国戦略」の下で、我が国が培ってきた科学・技術力を増強します。効果的・効率的な技術開発を促進するための規制改革や支援体制の見直しを進めます。我が国の未来を担う若者が夢を抱いて科学の道を選べるような教育環境を整備するとともに、世界中から優れた研究者を惹きつける研究環境の整備を進めます。イノベーション促進の基盤となる知的財産や情報通信技術の利活用も促進します。


さて,自民党はどうでしょうか?

つづく

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2010.06.01

【御礼】創業11周年

パテントサロンを運営しているサイテックシステムは,1999年6月1日に創業しました。今日でちょうど11年になります。大ざっぱな沿革は以下の通りです。

1999年6月1日 個人事業として創業(屋号:サイテックシステム)
2000年4月10日 パテントサロン スタート
2004年10月1日 サイテックシステム有限会社 設立

11年間継続してこられたのはみなさまのおかげでございます。ありがとうございます。

ほとんど社名が知られていない弊社サイテックシステム有限会社は,これまた誰もアクセスしたことがない様な超マイナーな自社サイトを持っています。今日は創業記念日ということで,私も数年ぶりにしっかりアクセスしてみました。

サイテックシステム有限会社
http://www.cytechsystem.com/

会社概要と,あとは関連サイトへのリンクくらいしか掲載していないサイトですが,そんな中でちょっと気になるのが「ITエッセイ サイテックジャーナル」です。

ITエッセイ サイテックジャーナル
http://www.cytechsystem.com/journal01/

サイテックジャーナルは,1999年から2001年にかけて私が不定期に書いていたものです。今だったらブログなのでしょうが,当時はまだブログは存在していなかったので,普通に自社サイトにコーナーを作って掲載していました。

見るといろいろ書いていますね。まず2000年問題ネタが目立ちます。あとはネット通販やネットサービスの利用など,ITに関する紹介記事が多いですね。USPTOの公報データベースについても触れています。

当時は,お客様に毎月請求書を発送する際,このエッセイを印刷して同封していました。サイトよりもこちらを読んでくださる方が多かったです。読んだ方から感想をいただいたり,関連する問い合わせをいただいたりしました。そこから仕事につながったこともあります。

創業当初はまだパテントサロンは存在せず,特許事務所や中小企業などを対象としたITサポート・コンサルティング業が主な事業内容でした(参考:【御礼】創業10周年 ~創業の経緯~)。

事業の内容は現在とは異なりますが,「情報を人に紹介したがる」,「情報を知った人が喜ぶところを見るのが好きだ」という点は,現在と変わりないようです。経営者の性質なのでしょう。

ということで,これからも多くの情報を紹介していきたいと思います。また情報がより流動するような仕組みを作っていきたいと考えています。

いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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