twitter。あなたの会社は社名アカウントを押さえているか?
昨日,朝日新聞社がtwitterを開始しました。
朝日新聞がTwitter開始
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/10/news043.html
朝日新聞社が「Twitter」開始、日本対カタール戦を中継
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/10/23744.html
asahi (asahi) on Twitter
http://twitter.com/asahi/
twitterが急速な勢いで広まっています。米国では,大統領選挙から新型インフルエンザまで,個人や民間企業のみならず,公的機関まで積極的に活用しています(情報を伝えることに対する米国の積極性はほんとすごい)。
このような状況を見て,それでは我が社もtwitterで何かやってみよう,となったときに,まず最初にすることがアカウントの取得です。そしてここで問題なのが,アカウントの取得は早い者勝ちであることです。ドメイン名と同じです。
朝日新聞社は「asahi」というアカウントを使っています。URLにも「asahi」が入っています。twitterを利用するにあたり,アカウント名は非常に大切です。
自社名,商品名,サービス名などで,いざアカウントをとろうとしたときに,すでに誰かにとられていたら困ってしまいます。
何か手はあるかもしれません。アカウントを持っている人と交渉するとか,twitterにお願いして何とかしてもらうとか。今のところ,ドメイン名と商標権の場合のような裁定制度はありません。twitterはただの一民間企業のサービスですから。
いずれにしてもかなり面倒です。ということで,欲しいアカウント名,使う可能性があるアカウント名は,今すぐ押さえておきましょう。
しかしこの類のものがたくさん出てくると大変ですね。ネットサービスの多くはアカウントをとる仕組みになっていて,しかもその多くは先着順です。twtterはすぐに押さえるとして,他のサービスはどうするか? サービスはたくさんあるし,これからもたくさん出てきます。
対策としては,今のところ,可能性があるものは全てすぐに押さえる,が正しいように思います。
そのうち,ドメイン名の裁定制度のように,何かよい解決策が定着してくる可能性はあると思います。少し異なりますが,なりすまし対策として認証の実験が行われているようです(http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/08/23702.html)。
しかし現状では,やるべきことは,欲しいアカウント名をチェックして空いていればすぐに押さえることです。最も簡単で,もっとも効果的な対策です。
いま,新しい商品やサービスを企画するときには,商標チェック,ドメイン名チェック,twitterチェックくらいは,最低やっておくべきですね。
ネットではいろんなことが急速に変化しています。知財担当者がいろんな情報にアンテナを張っておくことは,ますます重要になっていきます。がんばりましょう。
追記:
確か「asahi」は,以前は非公式アカウントで,asahi.comに掲載されたニュースを自動でつぶやくアカウントとして「誰か」が使っていたと思います。一時フォローしていたのですが,あまりにもつぶやきが多くてフォローやめてしまい,その後どうなったのか知りません。「誰か」と朝日新聞社とtwitterの間で交渉などがあったのでしょうかね。
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