【御礼】創業10周年 ~創業の経緯~
1999年6月1日,私はそれまで勤めていた株式会社リコーの知財部門を辞めて起業しました。
今日は創業10周年の記念日です。ここまで何とかやってこられたのも,みなさまのおかげでございます。ありがとうございます。とても感謝しています。本当にありがとうございます。
起業した当初は,特許事務所や中小企業などを対象としたITサポート・コンサルティング業が主な仕事でした。
起業する前,まだリコーにいた頃,関係のある特許事務所や翻訳事務所がITで困っている状況をよく目にしていました。私はたまたまIT系が少し得意だったので(といっても趣味でPCを組み立てて遊んでいた程度),会社の命令で,困っている事務所にときどき行って,IT関連のサポートをしていました。
事務所でトラブルを解決したり新しいシステムを導入したりすると,とても喜ばれました。それほど大したことはやっていないのですが,非常に感謝されました。私はとても嬉しくて,何度かやっているうちに快感になってしまいました。
相手は喜び自分は快感。これっていいじゃん。次第にこの仕事を本格的にやりたくなってきました。
そしてある日,上司に話しました。「特許事務所のITサポートを専任でやらせて欲しい。朝から晩まで特許事務所を回ってサポートします」。返ってきた返事は「それはできない。あなたは特許担当者です。特許実務をしっかりやってください」。そりゃそうだ。もっともな回答でした。
しかしあの快感は何とも捨てがたい。そして多くの事務所がITで困っている。何とかしたい。でも会社ではそれができない。じゃあ会社辞めて自分でやるか?
ということで起業しました。
起業した当初から,いくつか仕事をいただくことができました。上述したような経緯で起業したので特にねらったわけではないのですが,起業した1999年はちょうど2000年問題が大きな話題になっていました。トラブルの発生を心配する特許事務所などから問い合わせをいただき仕事につながりました。また,それがきっかけでいくつか顧問契約をいただくこともできました。2000年問題バンザ(以下自粛)。
リコーからもたくさんの仕事をいただきました。応援してくださった方もたくさんいらっしゃいました(参考:通夜,告別式に参列)。心からとても感謝しています。
リコーの方以外にも,多くの方に声をかけていただいたり,紹介していただいたりしました。みなさま本当にありがとうございます。事業が継続できているのはみなさまのおかげです。
ところで,起業した当時,パテントサロンはまだ生まれていませんでした(受精卵くらい)。パテントサロンの誕生についてはまたそのうちに。
みなさま,本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
※参考
会社案内
http://www.patentsalon.com/aboutus/company.html
社名の由来
http://cytech.way-nifty.com/blog/2009/01/post-b803.html
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