名古屋とみそかつとWIPO
明日の夜は名古屋に行き,知財系飲み会@名古屋を開催します。参加者は33名。とても楽しみです。参加されるみなさま,よろしくお願いします。
名古屋に行くなら,きしめんか,みそかつか,ひつまぶしを食べようと考えていたそんなとき,矢場とんのニュースが入ってきました。なんという偶然。ここで矢場とんに行かなければ知財人ではありません(ホントか)。
ということで,名古屋では,矢場とん本店でみそかつを食べることにしました。
ところで,一連の矢場とんのニュースについて,ちょっと気になる記載があります。何人かの人がipippiの日記でも触れていました。
問題の記事はこちら。
みそかつ:ソウルで名古屋の老舗を模倣 韓国側に申し立て
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080708k0000e040055000c.html
矢場とんは昨秋、著作権に関する世界知的所有権機関(WIPO)から「矢場とん」が商標登録されるとの連絡を受け、鈴木社長がソウルに出向いて確認。韓国特許庁に異議申し立てを行ったほか、「YABATON」にも直接申し入れたが改善されなかったため、韓国公取委に申し立てることにした。「著作権に関する世界知的所有権機関(WIPO)」がめちゃくちゃなのはおいておいて(ほんとはあまりおいておけないけれど),WIPOが矢場とんに連絡したとはどういうことなのでしょうか? WIPOってそんなことしてくれるのでしょうか?
この事件に関するニュースは複数ありますが,私が見た範囲では,矢場とんが他者の「矢場とん」商標出願の存在を知った理由が書かれている記事は,上の毎日の記事と,次の時事通信の記事だけです。
名古屋名物「みそかつ」店まねる=ソウルで2店-韓国公取委に申し立てへ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000065-jij-bus_all
同社には昨秋、国際的な知財関係機関から「矢場とん」が商標登録されそうだとの連絡が入り、これを受け関係者が2月にソウルを訪れた際、和風豚カツ店「YABATON」2店舗をビジネス街で確認した。こちらでは「国際的な知財関係機関」となっています。WIPOのことをいっているのでしょうか?
可能な限り多くの記事にあたっていますが,現在のところ,これを明確にする情報はつかめていません。う~ん,事実が知りたい。
矢場とん以外の店が同じような状況になってしまう可能性もあります。普通の飲食店は,海外の商標出願の継続的なチェックなんてしていないと思います。矢場とんがどうやって韓国の「矢場とん」商標出願を知ったのか。なぜ登録される直前に知ることができたのか。これは抑えておきたい点です。
実はWIPOの職員の中に矢場とんのみそかつが大好きな人がいて,その人がたまたま知った情報を親切に教えてくれた... なんてことはないでしょう。冗談です。
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