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2007年4月の3件の記事

2007.04.17

知財系SNS ipippi の現状について

4月18日に知財系飲み会を開催します。

第3回 ipippiリアル in 大阪 開催のお知らせ
http://www.patentsalon.com/info/20070403.html

参加者は40名です。企業知財部,特許事務所に勤務されている方の割合が多いです。好評でしたら,他の地域でも開催したいと考えています。


この案内をきっかけに,ipippiに関する問い合わせを多数いただきましたので,ipippiの現状について紹介します。

■知財系SNS ipippi(イピッピ)
 http://ipippi.jp/

ipippiは,知財に関心がある人が参加できる招待制SNSです。おおざっぱに言うとmixiの知財版で,日記やコミュニティなどの機能があります。昨年3月に正式運用を開始しました。

現時点(2007年4月16日)の会員数は887名です。日々1~数名程度増えたり増えない日があったりといった感じです。

会員の勤務先や職業などを見ると,企業知財部,特許事務所,特許調査会社,翻訳者,コンテンツ制作,コンサル,学生,技術者,営業,出版社,教師,TLO,知財情報サービス,官公庁,マーケティング,デザイナーなどとなっています(順不同漏れ多数)。

地域的には,北海道から九州まで,海外の方もいます。弁理士であることを公開している方が131名います(公開は任意)。

また,現時点で81のコミュニティが作られています。弁理士受験や特許調査などのほか,知財に関係のないコミュニティも存在します。

利用のされ方としては,会員全員が日々知財に関する情報を活発に書き込んで...という状態ではありません。日記をそれなりの頻度で書く会員がある程度いて,その日記にコメントがついてやりとりがあったりとか,いくつかのコミュニティで意見交換が行われたりとか,そのような状況です。

私個人としては,他人の日記を読むのがとても楽しいですね。主催者ということであまりコメントはつけないのですが(主催者色を出したくない),この人に会ってみたいという人が何人か出てきています。


ところで,ipippiに入会したいので招待状を送ってほしい,というメールを頻繁にいただいています。ipippiに関心を持っていただきありがとうございます。

しかしながら,ipippiは知り合いから招待状をもらって入会する招待制のSNSであり,知り合いでない方に招待状を送ることは,主催者であってもできません。ご了承ください。

また,いただくメールの多くは,知財業務に役立つ有益な情報を入手したいのでぜひ入会したい,というものなのですが,ipippiの現状は上記の通りです。有益な情報が多数飛び交っているような状態ではありません。このような目的で入会された場合,おそらくがっかりされると思います。


ipippiの現状はこの様な感じです。これからも継続的に,ネットとリアルを併用して,充実した知財コミュニティを育てていきたいと考えています。


※参考
遅ればせながら今年の目標(2006/1/29)
知財系SNS 「ipippi (イピッピ)」 正式運用開始のお知らせ(2006/3/27)
知財系SNS 「ipippi」 への入会方法について(2006/3/30)

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2007.04.11

Happy 7th birthday

Dsc03614
 
パテントサロンは,2000年4月10日にスタートしました。
昨日,7才になりました。
これからも我が愛娘をよろしくお願いいたします。
 

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2007.04.10

審査請求できるまで3年待たされる

4月10日付・編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070409ig15.htm

◆120年余りがたった今では、特許の出願件数は年間40万件に達する。出願しても実際に審査を請求できるまで3年待たされる。7年かかった数年前より短縮されたとはいえ、特許取得の道は遠い

弁理士の遠山先生が書かれている知財ブログの記事(http://chizai.cocolog-nifty.com/chizai/2007/04/post_9ba0.html)で知った。

う~ん,強烈だ。

しかもこれだけ大胆に間違っているのに,「胸像をご覧になれば分かるが、“ダルマ長官”の目つきはやけに鋭い。特許の審査をもっと急げと、催促しているようにも見える」と,現在の制度を批判するような強気な姿勢がすごい。現状や今までとられてきた対応を知った上で書いているのだろうか? ただ闇雲に急げ急げというのは,あまり意味はない。むしろ,必要以上に煽ってしまう危険性の方が心配だ。

この記事で気になるポイントは2つ。

まず,なぜこのような記事が書かれてしまうのか? 「編集手帳」というコーナーは,ニュース記事ではなくコラムのようなコーナーだと思うが,ニュース記事ではないから,調べることなく記事が書かれたり,チェックが甘かったりするのだろうか? 審査請求の概要については,「特許 審査 請求」でググるだけで知ることができる。

もうひとつ気になるのは,他の分野の記事についてだ。今回はたまたま自分の分野だったから大胆な誤りに気づいたが,他の分野のことを考えるとぞっとする。ただ闇雲に○○といわれているのを,根拠もなく信じてはいないだろうか?

例えば仲間との会話などで,「今の年金制度は破綻している」とか,「サラリーマン減税をなくすなんて,いつも自営業者ばかり得するじゃないか」というような話がときどき出てくるが,どれだけ事実に基づいているか,もっと気にしなければならないのかもしれない。

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