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2006.12.13

「神田うの」は商標登録されているのか? (完結編)

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この件,ニュース記事を読むと,神田うのへのインタビュー記事であることが分かります。ということは,真相はすべて,神田うのがインタビューで何を話したかにかかっています。これが一次情報ですね。ということで,この一次情報に近づいていくことにしました。

そしてたどり着いたのが,インタビューのときに撮影された映像です。またまたmixi経由でいただいた情報に基づいて見つけることができました。ありがとうございます。

MSN ビデオ
http://jp.video.msn.com/v/ja-jp/v.htm

問題の映像は,「神田うの」で検索するとヒットする「神田うの 独身最後のウエディングドレスを披露 12月5日 東京・恵比寿」という映像です。

関係する部分を書き出してみました。

うの:コンセプトはですねぇ,あのう,シェーナドールという,まぁ,ドールなんですね。うのドールっていうのが,実は,あのぅ,ちょっと,取れなかったんですね。

記者:えっ。そうだったんですか? えっ,どうして?

うの:うん,それで,なんか,商標っていうんですか? よくわかんないですけれども。

記者:うのドールはじゃあ別の誰かが使ってたんですかねぇ?

うの:ねぇ,怖いですねぇ。

記者:ねぇ。あはははは。

うの:で,ちなみに神田うのっていうのももう取られてるんですね。

記者:えええっ!,えっ,ちょっと待って。

うの:なんか,神田うのドットコムとかも,どなたか,全然関係ない方が,持ってるんですね。

記者:えへへへへ。

うの:返していただきたいですけれども。

記者:あははは。

(以上,1分29秒~2分7秒の部分より)

ニュース記事は,このインタビューに基づいて書かれたもののようです。

このインタビューで神田うのが話した内容をまとめてみました。

(1)「うのドール」という商標(たぶん)が取れなかったのでシェーナドールにした。
(2)「神田うの」が取られている。商標かどうかは明確に言及していない。
(3)「神田うのドットコム」というドメイン名は関係ない人が取っている。

問題は(2)ですね。明確な言い方はしていません。しかし,インタビュー映像に映っている前後の会話の様子からみて,ドメイン名「神田うのドットコム」のことを言っている可能性が非常に高いと思います。

さらに,IPDLで「神田うの」が見つけられないこと,記事にも特許庁が「神田うの」を確認できないといっていると書かれてあることを合わせて考えると,(2)はドメイン名「神田うのドットコム」のことを言っていることに間違いないと考えます。

なお,(3)のドメイン名については,「神田うの」は商標登録されているのか? (その2)で書いたように,すでに他人によって取得されていることが確認できています。(1)については「いのドール」や「えのドール」や「うの人形」などが先に存在していれば商標登録できないのかもしれませんが,私は商標の実務家ではないのでここでは言及しません。

以上から,

記事に書かれてある,「神田うの」が商標登録されているという事実はない。ドメイン名「kandauno.com」が取られていると話したことが誤って伝わり,記事になったものである。

と判断します。


ところで,この主張には弱点があります。一次情報としてよりどころにしているインタビュー映像ですが,実は完全な一次情報ではありません。よく見ると,数ヶ所編集の痕跡が見られます。一部がカットされているようです。確かにニュース記事には「友人から名前(本名も同じ)が商標登録されていることを聞いたそうで」と書かれてありますが,このインタビュー映像では,「友人」のことは一切出てきません。カットされている可能性があります。従って完全な一次情報ではないのです。

ニュースにおいて最も重要なものは一次情報です。一次情報に触れることができれば,誤解を防ぐことができたり,自分で納得いくまで内容を確認することができるのです。現在,ネットを使えば,全てのニュースの一次情報を公開することは,技術的にはかなり可能だと思います。

誰でもいつでも簡単に一次情報に触れられる社会になることを,強く期待します。

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