2006.07.30

金屏風の秘密

東京国立博物館で開かれている「若冲と江戸絵画展」に行ってきました。

http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=3119

美術館や博物館では,よく屏風が展示されています。中には全面に金箔が貼り付けられていてその上に絵が描かれていたり,金箔の上にさらに金粉を使って描かれているものもあります。

私はこの様な金箔系・金粉系の屏風があまり好きではありませんでした。派手派手にしたぞー金かけたぞー金持ってんぞー,みたいな感じがしてイヤだったのです。

しかし今回の絵画展で,この考えが一変しました。

今回の絵画展では,光の効果に工夫がされているコーナーがありました。

「本展の特徴として、ガラスケースを用いず、光の効果に工夫を凝らした展示室を1室設けました。「江戸時代にガラスケースはなかった」というプライス氏の鑑賞態度によるものです」(上記ページより引用)

このコーナーでは,舞台のような展示台に屏風等が置かれていました。そして舞台照明のように,複数の場所から複数の色の光が屏風にあてられています。光の色や強さは時間とともに変化する様になっていて,朝昼夜の光の変化をシミュレートしていました。

これがすごかった。朝の光の下ではとてもシャープに見えた金屏風の絵が,昼になるに従って徐々に色彩に豊かさが増していき,夕方になるととても暖かい絵になり,そして夜になるとまた何とも言えない雰囲気の絵に変わっていったのです。この変化は,驚きとともにとても感動的でした。

特に金箔や金粉の部分は,当たる光によって大胆にかつ微妙に変化します。そしてそれが絵全体の雰囲気を変えていきます。金箔や金粉が多用されているのは,この光による変化を楽しむためだったのだと実感しました。

当時はこういう楽しみ方をしていたんですね。豊かさを感じますね。

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