遅ればせながら今年の目標
あっという間に1月もあと数日。早いですね。去年はこの調子であっという間に12月までいってしまったので,今年は反省して,今年の目標を明言してみることにしました(すでに1ヶ月過ぎてしまいましたが)。
今年の目標は「知財コミュニティの実現」です。
サイトのどこにも書いていませんが,パテントサロンの目的は以下の通りです。
知的財産に関する情報を流動させることにより,知的財産の活用を促し,もつて産業・文化の発達・発展を通じて,幸福な社会の実現に寄与する。
詳細ついて語り出すと夜通ししゃべってしまいそうなのでやめておくとして,この目的のポイントのひとつが「情報を流動させる」という点です。「情報を発信する」ではないところが重要です。
現在のパテントサロンでは,例えば知財関連のニュースについては,編集部(=私)がニュース情報を集めて,それを紹介しています。ときどき読者の方から情報をお知らせいただくことがありますが(ありがとうございます),全体からするとその割合は非常に少なく,おおざっぱに見ると,1人が集めたニュース情報を紹介しているに過ぎません。
これがもし,1人ではなく複数人だったら,もっといろんなニュースを,もっと早く紹介できるかもしれません。また,役に立つ情報はニュースだけではありません。プレスリリース,判例,書籍レビュー,解説・レポート・論文,…等々,いろんな情報があります。これら広範囲にわたる情報が伝われば,今よりももっと多くの人が喜ぶかもしれません。
つまり目標とするところは,パテントサロンが情報を発信することではなく,多くの情報が多くの人に伝わる状態を作り出すことです。その最初のステップとして,とりあえず現在のところはパテントサロンで情報を紹介しているというわけです。
ということでかなり強引にまとめると,情報は人が持っているので人が集まれば情報も集まる,人の集まりはコミュニティ,だったらコミュニティを実現しよう! というのがこの目標の趣旨です。
コミュニティ実現の手段としては,ネットとリアルの両方をうまく活用したいと考えています。人間対人間のことなので,簡単ではありません。ネット上に掲示板を作って終わり,というわけにはいきません。課題は多く,手強そうで面白そうです。
さて今年の12月,今日のこの記事を引用して,「目標達成!」という記事がかけるかどうか? 楽しみです。
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コメント
パテログ 様
今年のご目標をおもしろく読みました。実現できると思いますよ。
ところで、パテログの読者の中から特に訴訟絡み(及び訴訟予防、含む)の問題についてアイディア・情報・意見をしたい人は居ますか?
私は日本の知財制度について調べたい事はたくさんあり、どの参考書から始めれば良いか、など、詳しい人に聞きたい事がよくあります。
たとえば、先ほどコメント欄で書いた問題(http://cytech.way-nifty.com/blog/2005/11/post_e5ca.html)ですが、たとえば、侵害訴訟の被告品が政府へ供給されているものになる場合には、特許権者は利用停止命令を請求できるか?
このような問題点について日本とアメリカ両国の制度を調べたいとすれば、アメリカについてはRobert Harmon著Patents and the Federal Circtuiが参考書として全くの優れものですが、日本の制度については、皆さん、吉藤著「特許法概説」から調べ始めるのですか?
だれでも気軽にご連絡ください。
rakow73@hotmail.com
http://ip-news-usa.blogspot.comのラ・ラ・ラコー
投稿: Augie Rakow | 2006.01.31 12:02