知財の値段
知財の価値評価や知財会計の話ではない。
いま,自宅で使う家電を探している。
格好良くておしゃれで個性的なものが欲しい。
そこで,このところ家電量販店をのぞくことが多いのだが,
はっきり言って,気に入ったものが見あたらない。
どれもあまりかっこいいとは思えないし,
どのメーカーのものもデザインが同じように見える。
もちろん,
メーカーの技術者やデザイナーが作ったものなので,
このデザインには理由があるのだろうし,
おそらく多くの人が気に入るデザインなのだろう。
しかし私は気に入らないのだ(お客はわがままなのです)。
良いデザインだったら,少しくらい高くても買うのに。
例えば,いまオフィスで使っている電子レンジがこれ。

デザインが気に入ったのでこれにした。
あるインテリアメーカーの商品なのだが,
実際に作っているのは日本の家電メーカーだ。
インテリアメーカーと家電メーカーのカタログを見比べると,
元となった家電メーカーの商品がどれなのか見当がつく。
その実売価格は,性能が全く同じなのにもかかわらず,
私が買ったインテリアメーカーの商品よりも1万円近く安い。
1万円といっても,買った値段が2万円台だから結構大きい。
この事実を知った上で,
私はインテリアメーカーの商品を買った。
とても満足している。
この差額の1万円近くというお金こそ,
デザインあるいはブランドという知財に払ったお金である。
ということで,
知財の値段を実感し,その料金を実際に支払った買い物だった。
魅力がある商品やサービスがたくさん出てくる様になることこそが,
いわゆる知財立国の実現や幸せな社会の実現につながる様な気がします。
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